物価の高騰で動物園がピンチです。動物たちの餌代も高騰し、香川県東かがわ市の動物園も苦しい経営を強いられています。
東かがわ市のしろとり動物園ではキリンやゾウなど大型動物から、トラやライオンなどの猛獣たち、インコなどの鳥類まで、約70種類の動物を飼育しています。
(記者リポート)
「こちら野菜と果物で約1キロの重さがあるんですが、しろとり動物園のゾウさんは、1日にこの60倍から80倍の餌を食べるそうです」
(来園者は―)
「(Q.1日にゾウはこのバケツ何杯分食べると思う?)10個。(150個分だって)へー!」
「大変やろうなと思います。家で動物を飼っていても餌代かかるから、これだけいたら」
(しろとり動物園 飼育員/斉藤大空さん)
「基本的にはこちらの牧草をメインに食べます。それと他に野菜や果物なんかも食べてくれます」
しろとり動物園によると、1日に動物に与える餌の量は約2トンです。
2022年に入って、全国の動物園では草食動物たちの餌となる「乾草(ほしくさ)」が入手困難になってきました。世界的な物流の混乱や燃料費の高騰による輸送コストの上昇などが原因で、しろとり動物園でも仕入れる餌の料金が上がっています。
また、貴重な収入源だった、動物に餌やりができるバケツ(「餌やりバケツ」600円)も原価が上がり、利益が少なくなってきています。そんな中、地域の協力も得ながら何とか動物たちの餌を確保しているそうです。
(しろとり動物園 広報/日下剛志さん)
「大体20%は価格は上がってきています。例えば地域の方々の野菜とかを寄贈していただいたり、自分たちで牧草とかを育ててみたりして対策はしています」
しろとり動物園は新型コロナの影響で来園者が減るなどし、苦しい経営を強いられています。
4月には土日祝日の入園料金を大人は200円、子どもは100円値上げしました。
(来園者は―)
「戦争とかコロナとかが早くなくなって、みんながいい生活ができるようになってほしい」
(しろとり動物園 広報/日下剛志さん)
「お客さんの数はここ最近は増えている傾向にありまして。入園していただいて楽しんでいただくのが私たちの思いなので」