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【解説】大規模な花火大会、2022年の開催は? 在り方にも変化…「有料」のケースも 岡山

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 夏の風物詩の一つ「花火」。新型コロナ禍で大規模な花火大会の中止が相次いでいましたが、2022年は3年ぶりに開催するというものが出てきています。さらに花火大会を取り巻く環境にも変化が表れています。

(松木梨菜リポート)
「こちらで今作っているのは岡山県内で一番大きいといわれる尺玉です。久しぶりに製造を行っているといいます」

 岡山市北区にある「森上煙火」は岡山県で唯一花火の製造から打ち上げまでを担うメーカーです。作っている「1尺玉」は打ち上げると夜空で直径300mになるもの。新型コロナ禍でなかなか打ち上げる機会がありませんでしたが、久しぶりに上げることになったそうです。

(森上煙火/森上真夢 社長)
「戻るか戻らないか、不安に思っていた部分はあったんですけど、比較的大きい花火大会も開催されるようになってきています」

 新型コロナ禍の前、「森上煙火」は年間100カ所ほどの花火大会に携わっていました。新型コロナの影響で激減しましたが、2022年は久しぶりに大規模なものが開催される予定です。

 7月から8月にかけて数千発規模のものが約20カ所で実施されるそうです。

(森上煙火/森上真夢 社長)
「この2年は苦しい状況だったんですけど、大きい花火大会って形でできるようになると、経営的にもありがたいという感じで。継続して事業をやっていけるんじゃないかなと。精一杯花火を上げたい」

(松木梨菜リポート)
「打ち上げ場所の対岸にあるこちらの国道を当日は通行止めにします。こちらも含めて会場には約2万人の人出を見込んでいるということです」

 真庭市で7月30日に開催予定の「落合納涼花火大会」。
 約240の企業がスポンサーとして名を連ねます。3年ぶりの開催で約2500発が夜空を彩る予定です。

 参加人数が5000人を超えるイベントの場合は、感染対策に関する計画を事前に県に提出する必要があります。

 落合納涼花火大会では来場者に「マスク着用」や「距離の確保」など基本的な対策をお願いするほか、「大声」や「飲酒」「食べ歩き」を禁止します。

 「感染対策」のほかにも3年ぶりの開催に向けて見直した部分があります。

(落合納涼花火大会/梅井康司 大会長)
「ここが打ち上げ場所ということで整備をしております。前(の打ち上げ場所)は川渡った向こう側、草丈が低いところあの辺で打ち上げていたと。川渡るのに橋をこしらえて」

 以前のように川の「中州」で打ち上げようとした場合、花火師や消防車が通るための「橋」が必要でした。

 2022年、岸に近い場所に打ち上げ場所を変えたのは「経費」を抑えるためです。

(落合納涼花火大会/梅井康司 大会長)
「なるべく経費をかけないように、会場等も経費をかけないようなやり方を実行委員会の皆で考えて、なるべく(経費を)少なくするということで」

 経費を抑えようとする背景の一つには「警備費の高騰」があります。
 さらに、さまざまな物価が上昇している影響で2023年以降、さらに経費がかさむのではないかと懸念しています。

(落合納涼花火大会/梅井康司 大会長)
「今年はなんとか(経費を)抑えましたけれども、来年になると抑えがきかなくなるんではないかと。今の物価上昇・エネルギーの問題。(経費がプラスで)3割超さなきゃいいなと」

 運営費を確保するために、2022年は初めて来場者にも経費を一部、負担してもらおうとしています。

(松木梨菜リポート)
「会場のすぐそばの真庭高校のグラウンドを有料の駐車場として使います」

 近隣の駐車場3カ所、約500台分を有料にする計画です。

(落合納涼花火大会/梅井康司 大会長)
「経費が上がってきてスポンサーのお金が少なくなってくると、非常にやりにくくなるんで。花火の量とか質を下げないようにしたい」

 真庭市のケースでは資金を集めるため初めて有料の駐車場を設けますが、岡山県では2022年、「有料の花火大会」も開催される予定です。

 それが8月6日に美作市の岡山国際サーキットで開かれる「OKAYAMA FIREWORKS FESTIVAL 2022」です。

 全国の花火大会を手掛けるFIREWORKSが開くもので、1万発以上が打ち上げられます。
 観客数は約1万人。全てを有料席としてチケットは1人4500円から1万5000円。チケットはすでに完売したということです。

 花火大会を開催するためには「警備」や「感染対策」などさまざまな対応が必要となります。そんな中で「資金の確保」は今後「花火大会」を開催するための大きな課題になりそうです。

(森上煙火/森上真夢 社長)
「お客さんの安全確保に必要な警備費用だったりそういうのが高騰してたりだとか、企業が運営が厳しいと協賛金も支払えなくなるので、この新型コロナ禍でやめてしまおうかっていうところも増えているのが事実」

 花火の振興に取り組む日本煙火協会は――。

(日本煙火協会/河野晴行 専務理事)
「花火の事故ありましたね。明石の歩道橋の(事故)から警備の重要性が問われるようになってきまして。警備員の不足もありましたしいろんな要因で警備費が高くなった」

 2001年、兵庫県明石市の花火大会で見物客が転倒し11人が亡くなりました。この事故がきっかけとなり、来場者の安全確保のため警備が全国的に強化されるようになりました。

(日本煙火協会/河野晴行 専務理事)
「それを補うために、有料席を設けて、そういうところからある程度収入を得て経費に充てていく。新しい方向性を持って発展していくと思っています」



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