高齢者ドライバーが被害者にも、加害者にもならないように、ハード面で支える「サポートカー」の体験会が香川県丸亀市でありました。
丸亀警察署などが実施した、高齢者を対象にした安全運転サポートカー「サポカー」の体験会です。
(記者リポート)
「このサポカーは、フロントガラスについているカメラで前方の障害物の形を、そして全面の丸い部分から出るレーダーで障害物までの距離を測定します。今、この車はドライブに入っているんですが、本来はバックしたいんですが、誤ってこのままアクセルを踏んでも、止まるんです」
サポカーは事故防止や被害の軽減を目的に、自動ブレーキや踏みまちがい時の加速抑制装置などが搭載された車です。バックで駐車場から出たい場合に、誤ってドライブシフトでアクセルを踏んでも止まってくれます。
(サポカーの体験者は―)
「ぎゅっとブレーキを踏んでいる感じで、それ以上絶対に(前に)行かないなという感じでした」
「(Q.今まで踏み間違いの経験は?)ありますね。どうしても踏み間違いはあるんで、そういった時に止まってくれるのは本当に助かりますね」
警察庁によりますと、75歳以上のドライバーによる死亡事故の要因で最も多いのは、ブレーキとアクセルの踏み間違えや、ハンドル操作など「運転操作のミス」によるものです。
こうした事故を防ぐため、2021年11月からは国産の新型乗用車に自動ブレーキを搭載することが義務付けられました。一方、安全装置への頼りすぎが運転技術の低下や漫然運転につながる恐れもあるとして警察も注意を促しています。
(丸亀警察署/松岡真由美 交通第2課長)
「一番大事なのは、ご本人さんの運転技術・安全運転意識ですので、広報啓発していきたい」