春の訪れを告げる「タケノコ」。岡山県有数の産地・倉敷市真備地区では26日に初出荷の日を迎えましたが、異例の事態が……。
倉敷市真備町有井の選果場。26日はタケノコの大きさや品質を見定めて、初出荷する予定でしたが……。
(記者リポート)
「正午から出荷作業を始める予定でしたが、1時間経った今も、生産者の方、お一人も来られていません」
JA晴れの国岡山によりますと、例年は初出荷の日に30kgほどが持ち込まれるということですが、26日は午前中に1人の生産者が持ち込んだ2本だけでした。
そのため、箱に詰めて出荷する量に足りず、26日は出荷できませんでした。
(JA晴れの国岡山 真備筍生産組合/蛭田純司 組合長)
「ゼロということで、私も長い間やっていて本当に初めての経験なので、あと、どういうふうにしたらいいかわかりません」
JA晴れの国岡山によると、2023年8月から9月にかけて雨が少なく、竹の根が成長しなかったことが要因と考えられるということです。
真備地区でとれたタケノコは色が白くてえぐみが少なく、刺身などにしてもおいしいということです。
この選果場では3月1日に改めて出荷作業を行うことにしています。初日の出荷はゼロでしたが、5月上旬までに例年並み(約100t)を超える出荷を目指すということです。