東かがわ市の山間部にある五名地区に、古民家を改修した1日1組限定の宿がオープンしました。家具の素材や料理の食材を地域のものにこだわり、利用者は里山の魅力に触れることができます。
(宿を開いた/飯村大吾さん)
「ここいいところだなって思ってくれる人が一人でも増えるように、このホテルと『山の本屋』を通じて発信していきたい」
自然に囲まれた東かがわ市五名にオープンしたのは「GOMYO LIFE HOTEL」です。築70年の木造2階建ての母屋を宿泊施設に改修しました。
1階は台所やリビングで、薪ストーブも置いています。吹き抜けになっている2階は寝室です。
五名地区の産直カフェ「五名ふるさとの家」代表の飯村大吾さんが、自治体の支援などを受けて2024年の秋から地元の職人らと改修工事を行ってきました。
(記者リポート)
「宿の柱や梁は、元あったものをそのまま使っていて、どこか温かみのある空間に仕上がっています」
リビングの椅子などには飯村さんがとった鹿の革を使い、炭や薪なども五名のものを用意しています。宿は1日1組限定で、2人から5人まで利用でき、料金は3万円からです。
事前に予約をすれば、地元産のイノシシ肉や野菜を使った鍋やバーベキューを楽しむこともできます。
また、隣にあった納屋も改修し、山や自然にまつわる本を揃え宿泊者向けに無料開放するということです。
(宿を開いた/飯村大吾さん)
「周りに人工照明が全くないんですよ。星空が本当にきれいということと、とにかく音が何もない。何もないぜいたくというものに身をゆだねて癒やされてほしい。このホテルを通じて里山の魅力を伝えていきたいです」