輸出の増加などを背景に、今年上半期の日本の経常収支は前の年より黒字幅が1割近く増え、14.6兆円の黒字となりました。
財務省が発表した1月から6月の国際収支速報によりますと、海外との総合的な取引を示す経常収支は14兆5988億円の黒字でした。
黒字幅は前の年の同じ時期より1兆2126億円拡大し、半期として過去2番目の黒字でした。
半導体関連やアメリカ向けの自動車などの輸出が増加した一方、エネルギー価格が下落し、貿易赤字(▲1兆7589億円)が減少しました。
また、訪日外国人旅行者の増加を背景に、旅行収支の黒字(3兆6065億円)が過去最大となったほか、海外の子会社からの配当金などが増えたことから、第一次所得収支の黒字(20兆7668億円)も過去最大となりました。