大型連休も終わり、7日から学校生活が再開します。この時期、特に気を付けたいのが「魔の7歳」と呼ばれる小学1、2年生の交通事故です。ただ、対策をすることで防げる事故が多いと言います。
5月2日、高松市の多肥小学校の通学路で最も大きな信号交差点です。
(記者リポート)
「きょうは雨が降っていて、傘を差した歩行者や車からの視界も悪いです。安全な通学のため、警察が子どもたちを誘導しています」
こちらの交差点では通学の時間帯、歩行者も車も絶え間なく通っていて、警察官だけでなく保護者も交代で見守っています。
(通学路を見守る/小学2年生の保護者)
「信号、点滅し始めると、お子さんたち焦って行かれようとするから危ないので、そこは止まろうねと教えたりはしてるんですけど」
香川県で過去10年間に歩行中の交通事故で死亡またはけがをした人の数を年齢別にまとめたグラフでは、全体で3304人のうち103人と突出して多いのが7歳です。「魔の7歳」とも言われ、登下校中の事故が多いそうです。
その要因は……。
(香川県本部交通企画課/宮地俊哉 交通事故分析官)
「小学生に上がる前は、保護者の方、ご家族の方と一緒に行動する機会が多かったと思います。ですが、小学校に入学するとお1人で活動される機会が増えると思います。7歳の児童さんは、交通ルールを十分に理解できていないというのも、一つの要因かと思います」
死亡またはけがをした103人のうち半数を超える65人は、歩行者側にも違反があったとされています。中でも左右の確認をせず、急に車道に出る「飛び出し」が多いそうです。
交通事故分析官の宮地さんは通学路や自宅付近の道を改めて保護者と一緒に確認してほしいと話します。
(香川県本部交通企画課/宮地俊哉 交通事故分析官)
「大人と子ども、目線の高さが違います。見えてるものが違っているので、現地に赴いてどこが危険かということを確認してください」
その際に活用できるのが香川県警が2024年から運用しているスマホアプリ「ヨイチポリス」です。過去3年間に交通事故が起きた場所を地図上に表示しています。
印をタップすると、いつ、どんなタイプの事故が起きたかを知ることができます。
(香川県本部交通企画課/宮地俊哉 交通事故分析官)
「ゴールデンウィークということで、長期でお休みされていたと思います。通学路を久しぶりに通ることになるかと思いますので、十分事故に遭わないように気を付けていただきたいと思います」