香川県東かがわ市の中学生が船の上から地域の魅力を学びました。
引田中学校の2年生が船に乗って向かった先は「ジオサイト」です。地球の活動がよくわかる地質や地形のことで、最近は観光資源としても注目されています。
地元の中学生にその魅力を知ってもらおうと、市の教育委員会が企画しました。中には、海からしか見えないジオサイトもあります。
(記者リポート)
「カクカクした柱のようなものが横向きに積み重なっています。まるで階段のようです」
国の天然記念物に指定されている絹島の「柱状節理」。1400万年前にマグマが地表近くで急激に冷え固まり六角柱のような割れ目になったそうです。
「鹿浦越のランプロファイヤ岩脈」も国の天然記念物に指定されています。
(東かがわ市教育委員会/泉谷俊郎さん)
「9000万年前ごろにできた花崗岩の割れ目に新しい溶岩が入ってきた。その入ってきた溶岩が黒い岩脈になった」
きれいな縞模様を間近で確認できるのは、世界的にも珍しいそうです。
中学生はこのほかにも花崗岩と堆積岩の境目を見ることができる「引田不整合」などのジオサイトも見て回りました。
(参加した中学生)
「(ジオサイトを)ほかの県の人にも自慢したいです」
「写真でしか見たことがなかったので、実物が見られてとてもびっくりしてます」