ニュース

全国ニュース(ANN NEWS)

「維新が邪魔」発言に猛反発 吉村代表「他党のせいにするのは」 国民は足踏み維新も

政治

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


 20日夜に自民、公明、維新の3党は予算案の修正に向け詰めの協議を行いました。一方で、自民、公明、国民民主で行われる予定だった協議は、直前でキャンセルされました。何があったのでしょうか。

■維新の会「まだ山頂は見えない」

 19日、与党との交渉が難航しているのは「邪魔をした維新にも責任がある」と発言した、国民民主の榛葉賀津也幹事長。名指しされた日本維新の会・吉村洋文代表が猛反発しました。

吉村代表 「交渉が思い通りにいかないことを他党のせいにするのはやめたほうがいいと思います。『維新は維新でやればいい』ということをずっと言われてきましたので。我々は我々で、そういう意味で公約を実現するために、一生懸命やっているわけです」

 足踏みする国民民主を横目に、維新は自民・公明と距離を詰めています。しかし、20日夜行われた自民・公明両党と維新によるこの日2回目の協議では、合意には至りませんでした。

日本維新の会 青柳仁士政調会長 「ここで話し合っても、それ以上歩み寄ることはないだろうと思いましたので、自民党・公明党の方に我々の提案として持ち帰っていただいて、ご検討いただくということなのだろうと思います」

 維新が予算案への賛成の条件に挙げたのは…。

日本維新の会 前原誠司共同代表 「教育の無償化、社会保険料を下げる。そういったことを条件に、条件が整えば(新年度予算案に)賛成する」

 高校の授業料無償化については、公立・私立を問わず所得制限を撤廃することが大筋合意しています。しかし、自民党案が私立高校について来年4月から「45万7000円をベース」に引き上げるとしていることに対して、維新は「ベース」という文言を削除することを求めています。

 もう1つの条件、社会保険料の引き下げについては調整が難航しています。

日本維新の会 幹部 「与党はだいぶ頑張ってくれていますね。でも、まだ山頂は見えない」

 維新は、現役世代1人当たりの社会保険料を年間6万円引き下げることを目指しています。ただ、実現するには国民の医療費を年間4兆円削減する必要があります。

■「国民民主に新しい案」調整中か

 午後に行われた1回目の協議の後、合意に向けた調整が国会図書館でも行われました。

自民党 松本洋平政調副会長 「最後の詰めをしなければいけない観点があるので、その辺をちょっと忌憚(きたん)なくいろいろと。もう維新さんとの交渉のことで、もう全力投球で」

 維新から修正した案が提出されましたが、溝を埋めることはできませんでした。

青柳政調会長 「お互いの意見の間には開きがあったということかなと思います」

 決まりそうでなかなか合意しない、与党と維新による協議。何が理由なのでしょうか?

政治ジャーナリスト 田崎史郎氏 「中身についてはほぼ固まってるのですけども、文章にどう表現していくかで、時間がかかっているのが現段階です。だから金曜日中に合意ができる可能性が高いと思います」

 自民・公明・維新は21日午前中に協議を再開させます。

 一方、「年収103万円の壁」の引き上げを巡る自民・公明・国民民主の3党協議は20日午後に予定されていましたが急きょ、延期になりました。何があったのでしょうか?

田崎氏 「国民民主に対して、新しい案を自民党と公明党が提示しようとして、今、調整してる。自民党と公明党の案が固まっていないので、ずらした形です」

(「グッド!モーニング」2025年2月21日放送分より)

関連ニュース

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース