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世界初「前方宙返りロボ」公開… 技術を一気に実用化 中国・深セン市の今 

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 中国で現在開かれている全人代の直前に、世界初の前方宙返りをするロボットが公開されました。この企業などイノベーションを次々と生み出している広東省の深セン市を取材しました。

 両手を振り上げ勢いをつけ、次の瞬間。クルっと一回転。着地も決まりました。

 宙返りロボットを開発したのは広東省の深セン市で2023年に創業したばかりの「エンジンAI」です。

 実用化に向け、すでに警察によるテストなどが行われています。

 深セン市の特徴は「技術の実用化の速さ」です。

 公園では別の会社のパトロールロボットが実用化されていたほか、ドローンによる配送サービスやロボットによる図書館での自動返本サービスなど、次々と実用化されています。

 日本でも人気の「ネコ型配膳ロボット」を開発する「PUDU」もイノベーションを応用する深センの会社です。

PUDU担当者 鐘さん 「全世界で8万台以上売れています。市場シェアは1位です。深セン市などの大湾区はAIやハイテク企業のイノベーションの土壌なのです」

 必要な部品や技術をすばやく調達し、一気に実用化する深セン式の中国イノベーション。ただし、アメリカなどから圧力は強まりつつあります。

ジャーナリスト 高口康太さん 「世界中がその中国の強すぎる能力やイノベーションに警戒しています。すべて総取りされるのは世界中の先進国にとって、とても見過ごせる事態ではない」

 「自立自強」を掲げる中国と台頭を抑えようとする世界の国々。激しい対立は続きそうです。

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