全国の猛暑日地点数が320カ所を超え、過去最多となった日本列島。続く暑さで貯水率が0%になるダムが出てくるなど、深刻な事態となっています。
■過去最多 猛暑日地点320超
40℃に迫る危険な暑さとなった群馬県桐生市。39.9℃は29日、全国で一番の暑さです。
大分県日田市でも今年最高となる39℃に。あまりの暑さに公園のプールは大にぎわい。
29日に39℃以上を観測したのは全国で20地点に。猛暑日は統計史上最多の322地点に上りました。
京都市は10日連続の猛暑日です。今月の猛暑日は23日となり、史上最多に並びました。観光客に人気のキュウリの漬物ですが、この暑さのせいで…。
川勝總本家 店員 「あまり暑すぎると、キュウリよりも冷たいものなのかな」
四条大橋では日傘に帽子、無防備に歩く人はほとんどいません。河原では、わずかな日陰に身を寄せて涼をとる人の姿も…。
10代の人 「日傘をさしたり帽子をかぶったり、水筒を持ち歩いたりしている」 30代の人 「暑くなったら、すぐどこか店に入ります。外を長く歩き続けるのは無理。洗濯物が乾くのがうれしいが、もうちょっとだけ涼しくなって」
■公園遊具 鉄板焼き状態
東京都心は36.4℃。今年一番の暑さになりました。この暑さで命に関わる事態も。都内ではこれまでに63人が熱中症の疑いで救急搬送されています。
暑さの影響は子どもたちの遊び場にも。父親がブランコに敷いたのはタオル。
父親(30代) 「やけどとかしちゃうとけがしちゃうので正直、怖い。中も触ったら熱いので心配」
滑り台では…。
母親(30代) 「熱いよ、めっちゃ」 子ども 「(Q.これで遊びたい?)無理」 母親(30代) 「遊具では遊ばない」
滑り台の温度をサーモカメラで調べると、滑り台の内部、影の部分でもサーモカメラで42.5℃を差していますが、着地部分のマットは70℃を超える高温になっています。触っただけで、やけどしそうな状態。
中学2年生 「ずっと持っているとやけどするかもしれない」
警戒しながらの公園遊びです。
中学2年生 「たまに休憩して手を離したりしている。悲しい。せっかく夏休みなのに遊べる遊具が少なくなってテンションが下がる」
■スマホも熱中症に?
危険な暑さは生活必需品にも異変を起こしています。
スマホ修理王 秋葉原店 藤山敏彦店長 「バッテリーの減りが早いのと…膨張を感じられるということ」 依頼者 「隙間も空いてきている」
男性が修理店に持ち込んだ端末はバッテリーが膨張し、電池部分がパンパンに浮き上がっています。
依頼者 「部屋に置きっぱなしなので、いない間にエアコンを切ったりしている。温度もそれなりに上がっていると思う」
この現象、“スマホ熱中症”と呼ぶそうです。
膨張したバッテリーを放置すると、どうなるのでしょうか。高温の車内に置いておいた実験では、みるみる膨らみ、白い煙が吹き出して爆発することもあるのです。
店にはスマホ熱中症による修理の依頼が今月60件と急増しています。
スマホ修理王 秋葉原店 藤山敏彦店長 「充電器につなぎっぱなしで動画を見たり長時間、操作するのは熱がこもる原因になる。避けていただければと思います」