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いたる所で冠水 人も車も水に浸かり…水不足の心配が“降りすぎは勘弁”に

社会

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 石川県で線状降水帯が発生。わずか半日でひと月分の雨が降り、住宅街が冠水。道路が川のようになりました。

 辺りは一面、泥だらけ…。

施設の職員 「これを今からきれいに…大変」

 雨は各地に大きな爪痕を残しました。激しい雨は6日夜から…。

 気象庁が「線状降水帯の発生」を発表したのは、まだ辺りが暗い7日午前5時前のことでした。場所は金沢市を含む、石川県の加賀地方です。

 明るくなるころにはアンダーパスが冠水するなど、街のいたるところで雨水が溢れていました。金沢市の住宅街を通る用水路も急激に水位が上昇。

 この後、周辺の道路は通行止めになりました。

 富山県では住民が取り残される事態も起きていました。

 線状降水帯が発生した石川県。各地で川や用水路の氾濫が相次ぎました。

 加賀地方南部の野々市市。午前9時ごろ、1メートルに満たなかった住吉川の水位は午前10時ごろ、2メートルを超えました。急な増水が雨量の多さを物語っています。

 冠水した道路を走る車。よく見ると、隣は用水路です。容量を超えた雨水が溢れ出たとみられます。

 金沢市の住宅街、男性が軒先に立っています。目の前の道は冠水していますが…。諦めたのでしょうか、道に出て歩き始めました。足首がつかるほど水がたまっています。

 住宅にも迫る雨水。自然の猛威に、なすすべがありません。住民からは諦めにも似たため息が漏れます。

住民 「これだけ降るとやばいと思ったら案の定こう(冠水に)なった。これ以上、降らんといてほしい」

 観測史上1位となる、12時間に330ミリ以上の雨を観測した金沢市。わずか半日で、8月ひと月分の2倍近い雨が降ったことになります。

 水が入ってきたのでしょうか、飲食店も大雨の対応に追われ、駅では多くの人が行き場を失っていました。

 北陸新幹線も長野駅と金沢駅の間で一時、運転を見合わせ…。

東京へ向かう人 「あす東京で予定がある、前乗りする予定だった。東京方面が駄目なら名古屋回りで行くかも」

 富山県でも広い範囲で冠水が確認されています。

 高岡市の住宅街。人も車も水につかっています。街中のアンダーパスは天井近くにまで雨水が迫っていました。どこから下り坂なのか、全く判別できません。

 窓から取材に応じてくれた男性。周囲が水に覆われていますが…。

 実はここ、家の前に川が通っています。男性は外に出られなくなっていました。

窓から取材に応じてくれた男性 「(午前)6時ごろ起きたら、まだこの川半分くらいしかなかった、6時半すぎてからガーッと一気に(水が)出てきた」

 高岡市周辺でも12時間に200ミリを超える観測史上1位の雨が降っています。市内では80代の女性がアンダーパスに車ごと水没し、救急搬送される事故もありました。

住民 「野菜とかにもずっと雨が降っていなかったから今年は厳しいかな、雨降ってくれればいいなと思ったけど降りすぎても…ほどほどにしてくれればいいのに」

 富山県、石川県、新潟県などでは、午後に入っても避難指示が出ている地域があります。

 新潟県佐渡市では依然、土砂災害警戒情報が継続されるなど、各地で緊張が続きます。

 そして、夕方にかけて雨が強まっているのは九州や北日本です。

 急速に分厚い雲に覆われ、激しい雨が降り出した熊本市。熊本県内では、1時間に80ミリを超える猛烈な雨が降ったところもあります。

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