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富士山“大規模噴火”進む対策 今年の閉山時期から新設されるシェルターとは

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富士山では30日も多くの人で賑わいましたがその富士山を巡っては、26日に大規模噴火を想定したCGが公開されました。現地ではどんな対策が進められているのでしょうか。(サタデーステーション8月30日OA)

■富士山「いつ噴火してもおかしくない状況」

30日、昼過ぎの気温は20.7℃。同じ時間の東京都心と比べるとその差は16℃以上。快適に過ごせる避暑地として大混雑していました。

26日、内閣府が富士山の噴火による被害を想定したCG映像を公開。富士山の噴火は、過去5600年で180回ほど発生していて平均すると30年に1回の頻度で噴火していることになります。前回噴火してから300年以上も経過しているため“いつ噴火してもおかしくない”状況です。

■今年の閉山時期からシェルター新設へ

富士山では、どんな対策をしているのでしょうか? 番組が向かったのは、4つある登山口の中で山梨側・吉田ルートの下山道。

報告・田中昌貴ディレクター(30日・富士山・吉田ルート8合目付近) 「こちらがすでにある避難場所ですね、中はコンクリートでしっかり固められています。噴火や噴石、そういったものから身を守るための場所です」

山の中腹には「緊急避難小屋」や「洞門」と呼ばれる避難所があります。火山が噴火した際に飛んでくる危険な「噴石」から身を守ることもできます。 ところが、いまある避難所は6合目から8合目の間に4つだけ。“空白地帯”が目立ちます。この間、遮るものは何もありませんでした。 そこで吉田ルートの下山道では今年の閉山時期からシェルターの設置工事を開始。シェルターはコンクリート製で中央が空洞になっています。収容できる人数は135人。合わせて13基設置する計画です。設置される場所に行ってみると…

報告・田中昌貴ディレクター(30日・富士山・吉田ルート8合目付近) 「噴石などから身を守るシェルターですが、こちらの斜面に埋め込まれる形で設置される予定です」

シェルターの設置について登山者からは…

京都からの登山客 「シェルターの安全性というかそれがどこまでなのかが気になりますね」

■シェルターとは?設置済みの御嶽山を取材

シェルターとはどんなものなのでしょうか? すでに整備されているのが長野県と岐阜県境にある標高3067mの御嶽山。2014年9月、大規模な噴火が発生し、58人が亡くなりました。当時、山岳救助隊のメンバーとして救助にあたっていた岐阜県下呂市の職員・青木さん。

下呂市役所危機管理課 青木幹典さん 「ここは火山であるということを認識してもらって、いざというときは、シェルターに逃げ込めるということだけは思って登山していただきたい」

シェルターは噴火後、長野県側に7基、岐阜県側に1基設置されました。

下呂市役所危機管理課 青木幹典さん 「噴火時の噴石から身を守るためのシェルターです。このシェルターは20人くらいが入れる仕様になっています」

シェルターは鋼鉄製。青木さんが当時、目の当たりにしたのは“噴石の威力”です。山小屋の屋根にも大きな穴が開きました。

下呂市役所危機管理課 青木幹典さん 「噴火口から1キロくらいのところまでは飛んできました、噴石が当たれば致命傷になる。シェルターはかなりの大きさの石が当たっても大丈夫だと聞いています」

■富士山の“大規模噴火”特徴と予兆は?

しかし、シェルターにも限界があります。火砕流やマグマが迫って来た場合は防ぎきれません。さらに富士山の場合、難しいのはどこから噴火するのかわからないことです。

富士山科学研究所 吉本 充宏 研究部長 「富士山全体でまだ現在どこが火口になるか分からない、線状の火口を作るというのが富士山の特徴。火口想定が総延長で27キロもあってどこから噴火するか、実はわからない」

一方で予兆はあるといいます。

富士山科学研究所 吉本 充宏 研究部長 「恐らく富士山の場合はマグマがスルスルと上昇してきて噴火を起こすタイプなので5分10分のそれほど短い時間ではなくて 数時間から数日といったくらいの時間が空いて噴火するというようなことになると思います」

富士山の噴火警戒レベルは5段階ありますが、気象庁から火山に関する“臨時情報”が出たら、速やかに下山する必要があります。

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