地元食材のあらたな可能性を探ります。首都圏などで活躍するイタリアンレストランのシェフが、岡山の備南地区の特産品千両なすの生産現場を視察しました。
この取り組みは岡山県の食材の魅力を発信し、販路の拡大を図ろうと県が行っているもので、今回が2回目です。 岡山市の千両なすの生産現場を訪れたのは、首都圏や地元から集まったイタリアンのシェフ5人。千両なすのビニールハウスに入り生のナスを齧るなど、味を確かめました。
(カシータ・秋田和則シェフ) 「リンゴっぽくておいしいですね。油との相性とか考えると揚げ物とかもいいですし、なにかコンソメみたいなものを染み込ませて煮ちゃうのも面白いですね。」
この地域の千両なすは他の産地の路地物との競合を避けるため、ハウス栽培のみを行っています。
(生産者は―) 「生で食べておいしかったということでご好評を得ています。我々は生で食べるという意識も認識もなかったものですから、そういうことは新鮮ですし、(シェフの方から)新たなご提案を頂ければ我々の視界もひらけるんじゃないかな。」
またシェフらは、ナスを等級ごとにわける選果場を視察したあと、今度はナス料理を試食しました。 口にしたのは素揚げ、豚バラ肉を巻いて揚げたもの、生でサラダにしたもの漬物など地元でおすすめの食べ方を伝えるため、地元JAの茄子婦人部のメンバーが準備しました。 シェフたちは試食しながら、地元での食べ方について質問していました。
(トラットリア アズーリ・新妻直也シェフ) 「なすが主役になる料理っていうのができるんじゃないか。ベシャメルソースとミートソース入れて、なすを入れて、なすのグラタンみたいな感じで。」
(アクアパッツァ・日髙良実シェフ) 「千両なすの繊細な味の個性を上手く引き出す、出し方をイタリア料理の中で考えられたら面白いだろうなと思います」
シェフらは27日と28日で県内5カ所の食材の産地を視察する予定です。