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災害時に役立つ「無線機」 香川大学の防災無線局が防災士会らと合同訓練 高松市

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 東日本大震災から10年が経ちました。
 アマチュア無線を地域の防災に生かそうと活動している香川大学の学生たち。その取り組みを通して、今私たちにできることを考えます。

香川大学で活動する防災無線局

(香川大学学生総合防災無線局 代表/岡龍駿さん[3年])
「訓練訓練訓練、各局こちらはJR5YFWです。訓練を開始します」

 この日、香川大学では「アマチュア無線」を活用した訓練が行われました。

 中心となって活動しているのは香川大学3年の岡龍駿(おか・りゅうしゅん)さんです。

(香川大学学生総合防災無線局 代表/岡龍駿さん[3年])
「南海トラフ巨大地震が懸念されている時ですので、大規模な災害が起こったときにでも通信の力によって人命を救うとか、財産を守るとかを念頭に置いてしています」

 岡さんは小学1年生のクリスマスにトランシーバーをもらったことがきっかけでアマチュア無線にのめり込みました。

 そして、この無線を使って社会に貢献したいと大学1年生の時に「香川大学学生総合防災無線局」を立ち上げました。現在は10人で活動しています。

AEDが必要になった想定で合同訓練

 この日の訓練は、地域の防災士会や日本赤十字社香川県支部のレスキューサポートバイク隊、通称・RB隊と合同で行いました。

(訓練の様子)
アナウンス「至急、太田コミュニティーセンターから多肥コミュニティーセンターへの物資AEDの運搬をお願いします」
RBバイク隊「それではこれから太田コミュニティーセンターの方に向かいます(バイク出発)」

 地域のコミュニティーセンターでAEDが必要になったことを想定して、防災無線局が司令塔となりAEDを運搬します。

 無線は携帯電話が使えなくなっても離れた場所にいる人と連絡が取りあえるという強みがあります。

(日赤香川支部RB隊/穴吹渡 委員長)
「若い方がやってくれるのがうれしい。お、若い方でもやってる人はやってるんだと、ほんとに頼もしい。これからどんどん世代を超えて若返りしてほしいですね」

 地域の防災士会も活動の中に「アマチュア無線」を取り入れ始めていて学生との連携に期待しています。

(香川県防災士会 高松南支部/田口大作 支部長)
「下手するとじいちゃんと孫みたいな年代です。それでもつながりあえるかどうかというのは、非常に大事なことだと思う」

香川大学の「防犯パトロール隊」と連携

 また、防災無線局は香川大学の「防犯パトロール隊」とも連携して、地域の見守りを行っています。

(防犯パトロール隊)
「無線機を利用しながらパトロールをすることによって、災害時のやり取りであるとか、連携をより速やかにすることができるという利点があるので、普段から無線機を使っている」

 防災無線局がある高松市林町のキャンパスは周りに遮るものがほとんどないため、災害時にも情報収集の拠点になる可能性があるということです。

(香川大学学生総合防災無線局 代表/岡龍駿さん[3年])
「地元住民とか香川県内とか広く皆様に無線が通信手段として災害時に有効ですよということを広めることが大切だと思っています。率先して防災と無線を掛け合わすというイノベーションを生み出す存在であり続けたいと思っています」

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