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西日本豪雨で被災した子どもたちが作った「防災の絵本」【こつこつ防災】

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 防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」です。
 今回紹介するのは、「災害時の避難」について描かれた絵本です。この絵本は、西日本豪雨で被災した子どもたちが作りました。

(読み聞かせの様子)
「夜になって必要になるものは何かな? 考えてみよう! かいちゅう電とう! それから、乾電池も。あと毛布もいるよ」

 絵本「ひなんちゃん 水害・地震編」は、災害時の避難で必要なことを「ひなんちゃん」がクイズ形式で問いかけるという内容です。

 作ったのはこの春、岡山県倉敷市真備町の薗小学校を卒業した子どもたちです。

(絵本を作成/成田佳名恵さん[中1])
「西日本豪雨の前はバッグとかは準備していなかったが、西日本豪雨やこの活動を通じて今は準備している」

 成田さんら絵本を作った子どもたちは、2018年の西日本豪雨で家が浸水するなどの被害を受けました。

 この経験から、幼稚園や保育園に通う子どもたちにも避難の時に必要なことなどを知っておいてもらいたいと、2020年9月から約半年かけて絵本を作りました。

(絵本を作成/太田陽葵さん[中1])
「西日本豪雨で災害を受けたので、小さい子たちが小さい頃から災害や防災についての意識を持って、保護者の方もそれをお家とかで話して深めていってもらいたいと思って作った」

 絵本は倉敷市真備町のNPO法人の支援で20冊印刷され、倉敷市真備町の幼稚園や保育園、図書館などに寄贈されるということです。

 絵本で示されている、水害時の避難の心得を紹介します。
 まず1つは「長い棒で溝を確かめながら歩く」です。絵本作りに携わった成田さんも、西日本豪雨で冠水した道路を避難するときに、どこが道か分かりにくいという経験をしたそうです。また、浸水時は長靴ではなく「運動靴」を履いて避難することを呼び掛けています。

 子どもたち自身が絵本を通じて、自分の経験をもっと小さい子どもたちに伝えていくことは大切な取り組みですね。

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