子どもたちにインターネットやゲームの利用習慣を見直してもらうのが狙いです。香川県がネット環境から離れて宿泊、体験活動を行う「オフラインキャンプ」を8月に開きます。
香川県が「ネット・ゲーム依存症対策条例」に基づき、2022年度に初めて行うもので、18日は参加希望者と保護者を対象にしたオリエンテーションが行われました。
対象は、県内の小学5年生から18歳以下です。定員の12人程度を大きく上回る約40人の応募があり、参加枠を増やす方針です。
(中学2年生)
「(ゲームは)多いときで3~4時間、動画で5~6時間、ちょっとこれ以上やったらさすがにまずいかなと親と検討して、参加しようと決めました」
(小学6年生)
「夏休みは家にこもってしまうことが多いと思うので、外でストレスとかを発散できたらいいなと思って」
(小5男子児童の母親)
「楽しむことの多様性と言うか、ネットだけじゃなくて、実体験。あとは今が楽しければそれでいいというところがあるので、ちょっと先を見ていけるようになってもらえたらなと」
参加希望の児童、生徒たちは、7枚の新聞紙を使ってどれだけ高いタワーを作れるかを競う、グループワークに取り組みました。
オフラインキャンプは、8月7日から11日までの4泊5日、高松市の五色台少年自然センターなどで行われます。
スマホやゲーム機などには一切触れず、自然体験や調理、自身のネットやゲームの利用状況を振り返るプログラムなどを行います。
(県の委託を受けキャンプを運営 三光病院/海野順 院長)
「オフライン・自然が『善』で、オンライン・ゲームが『悪』という意味では全然なくてですね、今の生活を見直していただける、あるいは新しいことに挑戦していく。その気持ちを育んでいくというのを目的に考えています」
香川県は、今回のキャンプをモデル事業と位置付けていて、小児科医や教員ら外部の有識者で作る委員会が有効性を検証する予定です。