厚生労働省の分科会はオミクロン株に対応したワクチンの接種を10月半ばから始めるための準備を進めることを了承しました。2回のワクチン接種を終えた人が対象ですが、今後の接種は10月まで待って受ける方が良いのでしょうか。
海外で開発が進むオミクロン株に対応したワクチンについて8日、厚労省の分科会は2価ワクチンと呼ばれる種類を採用し、10月半ばからの接種に向け準備を進めることを了承しました。
2価ワクチンはオミクロン株「BA.1」に対応していて現在主流の「BA.5」にも効果があるとされています。
対象は2回目までの接種を終了した全ての人としています。
どのようなワクチンなのか、分科会のメンバーでもある川崎医科大学の中野貴司教授は。
(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「ワクチンを打ってついた免疫がオミクロン株を今のワクチンよりもより強い抵抗力で跳ね返すことができると表現すればいいですかね。実際に打った人がどれぐらいオミクロン株の感染を防げたかというデータはまだ出ていないですね」
これから3回目、4回目の接種を受けようと考えている人は10月まで待って受ける方が良いのでしょうか。
(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「今流行っているオミクロン株にはもうかからないとか、そんなことは保証できるものではありません。それとこのワクチンが出てくるのは10月ぐらいといわれていますが、そのころに流行している株がオミクロン株かどうかも正直まだ分かりません。予防を心掛けようと思った場合は、その時入手できるワクチンを打つという基本的な考え方は崩さない方がいいかなと思います」