岡山市中区の高校で、海水魚の養殖と植物の栽培を同時に行うプロジェクトが始まりました。
東岡山工業高校にやってきたのは、岡山理科大学で養殖されたメバル。その横の装置にはリーフレタスが植えられています。
(東岡山工業高校 3年生)
「植物と海水魚の生産、同時に生産することを心掛けている」
東岡山工業高校で始まったのは、魚の養殖で使われる水を植物の栽培に活用して、魚と野菜を同時に育てる循環型農法「アクアポニックス」と呼ばれる取り組みです。
(東岡山工業高校 3年生)
「自分は化学を学んでいるんですけど、そこから養殖とか栽培とかそういうことにつなげていけるんだなっていうことを実感していて、こういう化学の使い方もあるんだなと思っている」
鍵を握るのは岡山理科大学が開発した、海水魚も淡水魚も育てられる水「好適環境水」です。
「アクアポニックス」は真水で淡水魚を育てながら行うことが一般的ですが、好適環境水を使うことで海水魚と一緒に野菜が育てられることが期待できます。
(好適環境水を開発 岡山理科大学/山本俊政 准教授)
「地下や山の中、さらに宇宙空間とか、そういったところで食品を作る、人間が生きていくための技術というのはつながっていくはず。そういう意味で第一歩だと思う。期待している」
東岡山工業高校は現在10cmほどのメバルを25cmから30cmまで成長させたいとしています。
(東岡山工業高校 3年生)
「商品化できるようなクオリティーのものを育てて、東工ブランドとして販売できたらというのが最終目標」