香川大学は、オンデマンド授業で使う資料や課題などを期限内にWEB上に公開しなかったとして、創造工学部の男性准教授(50代)に対して、26日付で1日分の給料を半額にする減給の懲戒処分を行いました。
香川大学ではコロナ禍以降、一部の講義を学生がオンデマンドで動画を閲覧する形で行っていました。香川大学によりますと、この准教授は2022年度後期の授業で、シラバス(講義内容の計画書)に記載された内容に沿って2科目23回分の動画資料と課題などを公開することになっていました。しかし、そのうち11回分については期末テスト期間までにアップされませんでした。その影響でテストをレポート提出に変更したため、シラバスに沿った形で成績評価を行うことができませんでした。
学生からの相談で問題が発覚したことから、大学は男性准教授がつけた成績を無効にして別の教員が補講を行い、成績をつけ直したということです。
香川大学の聞き取りに対して准教授は「動画の編集が初めてで、うまくできず、一部は間に合わなかった」と話しています。
香川大学の上田学長は「シラバスに沿った授業および成績評価を実施しなかったことは誠に遺憾であり、厳正な処分をいたしました。今回の事態を厳粛に受け止め、今後このようなことが起こらないよう、教員へのシラバスの重要性の理解を徹底し、再発防止に努める所存です」とコメントしています。