岡山大学病院小児科とベネッセコーポレーションは、長期入院を余儀なくされる小児患者の教育支援に関する共同研究の契約を締結しました。
共同研究では、進研ゼミのタブレット教材を活用し、治療と並行しながら自分のペースで学び続けられる仕組みを導入します。希望する子どもは無償で教材を使用でき、自宅や学校に近い学習ができるようにします。
教材の使用ログなどを分析し、学力だけでなく、子どもの心理的な安定や社会的なつながりへの効果を調べます。さらに教育学部や情報科学分野とも連携して、支援時の文字起こしデータや学習ログをAIで解析し、子どもの活気や学習への積極性なども明らかにする予定です。
教育・医療・テクノロジーが連携した新たな小児療養支援モデルの確立を目指すとしています。
岡山大学病院小児科の鷲尾佳奈助教は「日々の診療で、子どもたちが“勉強したい“という思いを抱いていることを実感している。医療者としても、教育という視点を大切にした診療を心がけたい」と話しています。