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パリ劇場占拠 「自称未成年」移民の若者らが裁判所の「退去命令」に抗議デモ

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 フランス・パリの劇場を「自称未成年」のホームレスの若者らが不法占拠している問題で、若者らが裁判所の「退去命令」に反発してデモ行進しました。

シュプレヒコール 「保護者のいない未成年の移民たちと連帯を!」

 パリ中心部にある劇場「ゲイテ・リリック」は、主にアフリカ出身のホームレスの若者らに2カ月以上占拠されていて運営ができない状態が続いています。

 若者らは行政の保護対象となる「17歳以下の未成年」と主張していますが、裁判所は12日「成人たちによる不法占拠」と判断して、1カ月以内の退去を命じました。

 これに抗議するため、若者らは15日、代わりの宿泊施設や教育を受ける権利などを求めてデモ行進しました。

 劇場に寝泊まりしている若者らは当初200人ほどでしたが、徐々に増えて現在はおよそ400人となっています。

 支援団体が寄付を募り、一日2回、食事を提供していますが、衛生状態は日に日に悪化していて過密による感染症のリスクも高まっています。

 また、若者たち同士の刃物を用いたけんかも発生し、劇場周辺の治安悪化も懸念されています。

 若者たちは、行政側が代わりの宿泊場所を用意しないなら劇場の占拠を続けると主張していて、パリ市議会が使われていない公立病院など一時的な受け入れ先の検討を進めています。

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