アメリカのトランプ大統領がSNSに「国を救う者は、いかなる法律にも違反しない」と投稿し、「自身が法を超越した存在だと宣言している」として批判を浴びています。
トランプ大統領は15日、X(旧ツイッター)に「国を救うものは、いかなる法律にも違反しない」とする短い文章を投稿しました。
ABCニュースによりますと、この言葉はフランスの皇帝となったナポレオンのものとされていて、1970年に公開された映画「ワーテルロー」でのセリフとして有名になったということです。
トランプ大統領も今月16日、自身の交流サイトにナポレオンの絵を載せ、自身をナポレオンになぞらえアピールしました。
この投稿は「法律に違反していても動機が国を救うことであれば問題ない」とも受け取られ、野党・民主党の議員は「まるで本物の独裁者のようだ」と批判しています。
トランプ大統領は大統領令を連発し、連邦政府のリストラなどを強引に推進していますが、訴訟で違法性を指摘され、各地の裁判所で差し止め命令が出されています。