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マクロン大統領がトランプ大統領の発言訂正 ウクライナめぐり亀裂深める米国と欧州

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 ウクライナ情勢を巡って、アメリカと欧州の亀裂が深刻になっています。国連総会でアメリカが独自に提出した決議案の採決で、ロシアへの非難が入っていないとして、イギリスとフランスが棄権しました。

■国連で英仏と対抗…亀裂深刻

ロシア ネベンジャ国連大使 「ウクライナの安定的な平和を心から望むみなさん。死にかけのキエフの王子(ゼレンスキー氏)と、その操り人形たちに、ロシアとアメリカの努力を妨害させないよう呼び掛けます」

 世界情勢の大きな転換点が訪れようとしています。国連で、アメリカとの接近を印象付ける発言を行ったロシア。

 アメリカも「ロシアの侵攻を非難し、戦争の終結とウクライナの領土保全を求める決議案」の採択では、ロシアや北朝鮮とともに、反対へ票を投じました。

アメリカ シェイ国連次席大使 「すべての理事国がアメリカに賛同して、トランプ大統領の大胆なリーダーシップのもと、この戦争のわざわいを克服しましょう」 

 アメリカが提出した別の決議案では、ロシアへの非難が含まれていなかったため、イギリスやフランスなど5カ国は棄権しましたが、アメリカとともに、ロシア、中国など10カ国が賛成し、決議案は採択されました。

 アメリカ、ロシア、中国連合に、イギリス、フランスが対峙する異例の展開となりました。

■米仏首脳会談でマクロン氏がトランプ氏制止

 ホワイトハウスで行われた米仏首脳会談では、こんな一幕もありました。

アメリカ トランプ大統領 「理解すべきは、欧州はウクライナに資金を貸し付けているので、返済を受けるべき」

フランス マクロン大統領 「いえ、違います。実際には無償で6割は支払っている」

 ウクライナに対して、ヨーロッパ諸国が返済を伴う融資の形で支援していると主張したトランプ大統領に対し、フランスのマクロン大統領は、腕を伸ばして発言を制止。支援の6割は無償だと訂正する事態となりました。

 会談後の共同会見では、トランプ大統領はウクライナの安全保障を確立するための取り組みやコストは、ヨーロッパが中心となって担うべきだと強調。マクロン大統領も、ヨーロッパ諸国に対して「アメリカとともに自らの責任を負うべきだ」と呼び掛けました。

 ウクライナの高官によると、ウクライナはアメリカとのレアアースを巡る協定に、早ければ28日に、ワシントンで署名する可能性があると海外メディアは報じています。

(「グッド!モーニング」2025年2月26日放送分より)

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