世界最速のペースで少子化が進む韓国の去年の出生率が発表され、おととしに比べ、わずかに上昇しました。
韓国統計庁が今月26日に発表した人口動向調査によりますと、去年の合計特殊出生率の暫定値は0.75で、1970年の統計開始以降、最低となった、おととしの0.72をわずかに上回りました。
前年を上回るのは9年ぶりです。
最も低かったのは首都ソウルの0.58で、こちらもわずかに上昇しました。
新型コロナウイルスの流行が落ち着いた後の婚姻数増加などが背景にあるとみられています。
合計特殊出生率は1人の女性が生涯に産む子どもの数を示し、1を下回っているのは、OECD(経済協力開発機構)の加盟国で韓国だけです。