パキスタン南西部で列車の乗客らが武装集団に人質にされていた事件で、軍は武装集団33人を殺害して救出作戦を終えたものの、乗客ら25人が死亡したと発表しました。
現地メディアによりますと、南西部のバルチスタン州で11日、約440人を乗せた列車が武装集団に襲われ、乗客らを人質に取られました。
救出作戦にあたっていたパキスタン軍は12日、現場にいた武装勢力33人全員を殺害したと明らかにしました。
一方で、作戦の開始前に乗客ら21人が武装勢力に殺害されたほか、治安部隊の4人も死亡したとしています。
事件を起こした武装集団はパキスタンからの独立を目指す反政府過激派組織「バルチスタン解放軍」で、拘束されている政治犯らの解放を求める声明を出していました。