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【東京大空襲80年】「当時はこれでしか笑えなかった」林家三平さんが“国策落語”披露

社会

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 東京大空襲から10日で80年です。大きな被害を受けた東京・台東区で「平和のつどい」が開かれ、林家三平さんが戦意高揚のために作られた「国策落語」を披露しました。

落語家 林家三平さん 「どうぞ続けて下さい。皆に話したいことがあるというのはな。実はな、若旦那のところに召集令状が届いた」

 台東区の平和のつどいに登壇した落語家の三平さんは、戦時中の戦意高揚のために祖父の七代目林家正蔵が作った国策落語「出征祝い」を披露しました。

落語家 林家三平さん 「大旦那様も、さぞ…。さぞとはなんだ。その後を聞きましょう。何を考えているんだ。うちのせがれがお国のために役に立つんだ。こんなにうれしいことはないじゃないか」 「日本酒は用意してあるよ。一升瓶を2本買ってきてある。え?だから一升瓶を2本、買ってきてあるよ。一升瓶を2本。これは若旦那様は出世するだ。どういうことだ?一体、どういうことだ?一升瓶を2本、2本買った、日本勝った」

落語家 林家三平さん 「なんとも聞いていて気持ちのいいお話ではございません。しかしながら、当時の方はこれでしか笑うことができなかったというのを感じていただけたら」

 三平さんは講演で、特攻兵として出征した父親の初代林家三平の話を交えながら、平和の大切さを集まった人に語りました。

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