大阪・関西万博の開幕まで1カ月となりました。パビリオンの建設の遅れなど課題が多く残るなか、会場では作業が急ピッチで進んでいます。
(大野聡美記者報告) 来場者を迎える万博のシンボル「大屋根リング」です。スギやヒノキでできていて、リングの下にいると木の良い香りが漂ってきます。1周2キロあるので、来場者が雨や暑さをしのぐ役割もあります。
そして、金色の屋根が特徴的な建物は「シャインハット」。イベント会場になり、開会式が行われます。建設もほぼ終わっていて、来場者を迎える準備ができています。
そして、大屋根リングを越えて万博会場の中心に行くと、世界の国や地域の海外パビリオンが並ぶ予定になっています。ただ、まだ工事車両があったり、作業員がいたり、工事が急ピッチで進んでいる様子が分かります。
各国が自前で建設する「タイプA」と呼ばれるパビリオンの建設は今、大幅に遅れていて、建設完了証明を取得しているのは10日時点で42館中8館と、全体の2割にとどまっています。
不安と期待が入り交じるなか、1カ月後の開幕に向け、最後の追い込みが進められています。