長崎は9日、被爆80年の節目となる「原爆の日」を迎えました。平和祈念式典が営まれた長崎市の平和公園から報告です。
(金山隆之介記者報告) 世界で分断や対立が深まるなか、長崎市は今年、日本に大使館などを置くすべての国と地域を招待しました。
式典には、ウクライナ侵攻以降、市が招待してこなかったロシアが4年ぶりに参列しました。
また去年、市がイスラエルを招待しなかったことで大使が参列しなかったアメリカ、イギリス、フランスのほか、イスラエル、インド、6つの核保有国の大使らが参列しました。
市は台湾を招待していませんでしたが、台湾から参列の意向があり、受け入れた一方、総領事館を置き歴史や文化にゆかりの深い中国は欠席しました。
長崎平和宣言 鈴木史朗長崎市長 「『地球市民』として共感と信頼を積み重ね、平和をつくる力に変えていきましょう」
平和宣言で鈴木市長は、「『地球市民』の視点こそ、分断された世界をつなぎ直す原動力」と訴えました。