岡山県倉敷市の商店街が寂しい裏通りをアートで埋め尽くすプロジェクトに取り組んでいます。
倉敷市の駅前商店街の裏通りに現れたカラフルなアートたち。倉敷中央商工協同組合のメンバーがアスファルトに ペンキで描いたものです。なぜこんな取り組みを始めたのでしょうか?
(倉敷中央商工協同組合/古市了一 理事長) 「何十匹というネコがこの倉敷の駅前におりまして、ネコが道に土のあるところにふんを毎日てんこもりにするんですよ」
組合のメンバーを悩ませていたのは、ネコのふん問題。約5年前から舗装されていない裏通りにネコがふんをするようになり、組合員が持ち回りで掃除などに追われていました。
裏通りのすぐ隣にある駐車場では毎月「三斎市」という朝市が開かれていて、毎回2000人以上が訪れています。
(古市了一 理事長) 「お客様にも組合の通りとしても、これじゃあかんだろうということで舗装しようと。舗装するなら皆さんが楽しんで気持ちいいねと、そんなものを作ろうということで」
倉敷市から約50万円の補助を受け、アスファルトに舗装しました。それと同時に…
(古市了一 理事長) 「1カ所場所を決めてしつけをここでしてくださいと。ネコ用の用便器を作ってお願いをしてるところですね、ネコに」
アートのデザインを考えたのは、組合員の恒枝みつこさんです。
(恒枝みつこさん) 「子どもが見てわくわくするような。裏というイメージがなくなってここも表の一つになったらいいと思います」
夫の信三さんは、ギターの演奏で応援します。
(恒枝信三さん) 「(妻が)退屈なので横で演奏してます」
(アートを見た人はー) 「何か書いてあるとちょっと入ってみようかなって思いますよね。幼稚園のお子さんが喜びそう」
12月中には裏通り全体が、カラフルなアートで埋め尽くされる予定です。