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ヘルパンギーナ患者急増 医師「コロナ対策で子どもが感染しやすくなった可能性」 香川県で12年ぶりに流行警報

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 子どもを中心に流行する夏風邪の一つ、「ヘルパンギーナ」が急増しているとして香川県は12年ぶりに「流行警報」を発令しました。

(高松赤十字病院・小児科/池田圭 医師)
「(ヘルパンギーナの患者数は)通常の夏と比べても倍くらいなのかなと思います」

 香川県ではヘルパンギーナの患者数が6月25日までの1週間で医療機関1カ所あたり7.04人となり、基準の6人を超えたため、6月30日に「流行警報」を発令しました。

 感染は全国で広がっていて、香川県で発令されるのは2011年以来、12年ぶりです。

 ヘルパンギーナは夏風邪の一つで、高熱が出たりのどの痛みを感じたりします。幼い子どもへの感染が多く、香川県では約9割の患者が5歳以下です。

 高松赤十字病院の池田医師によるとヘルパンギーナの患者は通常、夏から増えますが、2023年は新型コロナの感染症法上の位置付けが「5類」に移行された5月から急増したといいます。

(高松赤十字病院・小児科/池田圭 医師)
「コロナの対策をしてきたところが一斉に緩和をされたことによって、さまざまなウイルスにかかりやすくなっているという可能性はあるのかなと思います」

 ヘルパンギーナの患者数は新型コロナ禍前の2019年と比べると、2023年は感染の広がりが早く当時を上回っています。

 また、通常、秋から冬に流行する呼吸器の感染症RSウイルスへの感染も同様に早い時期から増えています。

 池田医師は「新型コロナの感染対策により子どもがあらゆる病原体にさらされることが少なかったことで免疫をもつ機会がなく、感染しやすくなったのではないか」とみています。

(高松赤十字病院・小児科/池田圭 医師)
「コロナ禍で流行らなかった病気はたくさんあります。子どもは一つ(病気に)かかるごとに免疫というのが増えるので、今までまったくかからなかった病気に関して免疫力がない、と。基本的に感染症の一番の対策は手洗い・うがいということになってくる」

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