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【解説】「赤ちゃん物価指数」が上昇中 上昇幅は消費者物価指数の2倍以上 値上がりはいつまで続く?

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 さまざまな物が値上がりしていますが、おむつやミルクなどの赤ちゃん用品も例外ではありません。これによって「消費者物価指数」ならぬ「赤ちゃん物価指数」が大きく上がっています。

赤ちゃん用品の値上がりはいつまで続く?

 「赤ちゃん物価指数」は、浜銀総合研究所が2023年6月から発表しているものです。総務省が発表している「消費者物価指数」のうち、粉ミルク・紙おむつ・乳児服・人形・玩具自動車の5つを抜き出して集計しています。

 それによると、2023年7月の赤ちゃん物価指数は「107」で、2022年7月より「7.1」上がりました。上昇幅は「消費者物価指数」の「3.3」の2倍以上で、赤ちゃん用品の値上がりがより激しいことがわかります。

 品目別では「粉ミルク」が17.9、「人形」が10.1と特に上昇幅が大きくなっています。

 子育て中の親たちは……。

(母親は―)
「(おむつが)高くなっていて、早くトイトレしなきゃて思いながら、上はもう早くおむつを終わらせて、この子だけにして、買うものを少なくするようにしています」
「(おしりふきは)すぐ破れちゃうようなものだと、なかなか使いづらいし、肌荒れもあるので、いいものを使いたいという気持ちもあって、安売りしている物ばっかりというわけにもいかない」
「基本的に、おもちゃはあんまり買わないようにしていて、買いだすと際限がないので。おむつはネットでまとめ買いするくらい」
「お古なんかは積極的に使うっていうのと、食品に関しては無理なんで、そこは親が節約する」

 赤ちゃん用品の値上がりはいつまで続くのでしょうか。

(浜銀総合研究所/遠藤裕基 研究員)
「今後半年から1年くらいは、伸び率が高い状態が続くのかなと思います。赤ちゃん関連の製品の価格の高止まりみたいなものが育児世帯の負担感を強めている状況は、しばらく解消しないと思います」

 6月に発表を始めた「赤ちゃん物価指数」は、浜銀総合研究所の遠藤裕基研究員が、子育てをしている中で気付いたことから生まれたそうです。

(浜銀総合研究所/遠藤裕基 研究員)
「買い物しているときに、おむつとか粉ミルクとか値段、前に比べて上がってないかなって、買い物に行くたびに思っていたんですけど、なかなかそれを数字で検証することはしてこなかった。赤ちゃんが直面している物価上昇を表現できないかなと考えたのがきっかけ。(国や各自治体が)こういう数値を使って(子育て世帯への)支援策を検討してみたりっていうことをしてみてもいいのかな」

おもちゃのレンタルサービスも

 そんな中、子育て世帯に向けたサービスも出てきています。

(Earth 8ight toys/赤木由香 店長)
「こういうおもちゃ、最初はここから出して遊んでいたのが、2カ月たったころには、入れられるようになったりとかそういうので、2カ月を通して成長を感じていただけるかな」

 岡山市北区にある「Earth 8ight toys」です。ヨーロッパのおもちゃなどの販売やレンタルのほか、プレイルームを運営しています。

 また、10月をめどにレンタルサービスの内容をリニューアルする予定です。

 生後6カ月から4歳になるまで、年齢に合わせたおもちゃと絵本のセットが届きます。

 こちらは1歳10カ月から11カ月の子どもが対象のおもちゃセット。買うと総額6万円から10万円ほどするおもちゃを、月1万3200円で2カ月間借りることができます。

(Earth 8ight toys/赤木由香 店長)
「成長とともに必要なくなるおもちゃがある。子どもの成長に合わせて真剣に選んでいるおもちゃなので、きっと喜んで遊んでいただける。木の値段自体が上がってきて、こだわって作っている分、木もこだわっているので、その影響がきています」

 ちなみに、6歳までの子どもは店内のプレイルームで遊ぶことができます。利用料金は45分550円です。

(利用者は―)
「いろんな遊びができるので、子どもも自分で考えながら色んなもの使って遊べるので、想像力もつくかなと思って。そういうところがいいかなと」

(Earth 8ight toys/赤木由香 店長)
「きっと子どもたちが自分だけの遊びを見つけてくれるという思いで作られているので、そういう大人の愛情を感じてもらえたらなと思っています」

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