高齢者を中心に発症者が増加している帯状疱疹が、4月から予防接種法に基づく定期接種の対象になります。
観音寺市に研究所と工場がある阪大微生物病研究会(阪大微研)では、40年にわたり水痘(水ぼうそう)のワクチン「ビケン」を製造していますが、2016年に「50歳以上に対する帯状疱疹の予防効能効果」が認められ、任意接種に用いられています。
阪大微研では、需要動向を注視しながら、必要に応じて生産調整を行うことで安定供給に努めるとしています。
帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスが原因で発症する病気です。子どものころ水ぼうそうにかかり、治った後も体に潜んでいた水痘・帯状疱疹ウイルスが、加齢や病気などで免疫が低下したときに再び活動を始め、帯状疱疹を引き起こします。3人に1人が発症すると言われています。
帯状疱疹予防用のワクチン「ビケン」の接種費用は1回7000円から1万円程度で、2025年度に65歳を迎える人などが対象です。香川県では、観音寺市と三豊市が1回のみ4000円を補助することを決めています。