北朝鮮による拉致被害者、有本恵子さんの父親・有本明弘さんが亡くなったことが分かりました。96歳でした。
有本恵子さんは1983年、イギリス留学中に旅行先のデンマークで行方不明となり、1988年に北朝鮮にいることが分かりました。
日本政府は2002年、拉致被害者と認定しました。
明弘さんは妻の嘉代子さんらとともに問題の解決を訴えてきました。
去年、取材に応じた明弘さんは、政府による拉致問題解決には期待していないと語っていました。
有本恵子さんの父 有本明弘さん 「辛い。日本の国は助けることをしない。どれだけ運動しても。そんな国になってしまった、日本は」
妻の嘉代子さんは2020年に亡くなっていて、恵子さんと再会できないまま両親ともに帰らぬ人となりました。