“ルフィ”などと名乗る指示役による全国で相次いだ強盗事件のうち、東京・狛江市の住宅で高齢女性が死亡した事件で起訴された54歳の男に対し、東京地裁立川支部は無期懲役の判決を言い渡しました。
野村広之被告(54)はおととし1月、狛江市の住宅に侵入し、女性(当時90)をバールで殴るなどして死亡させたうえ、高級腕時計を奪ったなどの罪に問われました。
東京地裁立川支部は今月18日の判決で、野村被告について「執拗(しつよう)かつ残忍で女性の死に直結した暴行を行っている」「金目当てから積極的に犯行に加担したもので、身勝手で利己的な動機にくむべき事情は一切ない」などと指摘しました。
そのうえで、野村被告に対して無期懲役を言い渡しました。
これまでの裁判で検察側は「実行役として犯行に必要不可欠な役割を果たした」などと指摘し、無期懲役を求刑していました。
一方、野村被告は「暴力は一切、振るっていない」などと主張していました。