外国債券の巨額の含み損を抱える農林中央金庫は、2024年度通期の最終赤字がおよそ1兆9000億円に膨らむ見通しであることを明らかにしました。
農林中金 奥和登理事長 「役員の体制を大幅に若返り刷新して、農林中金としては再起、再出発させていただきたいと思います」
農林中金はアメリカ国債を中心とする外国債券の含み損が膨らんだため、去年4月から12月までの最終赤字はおよそ1兆4000億円に膨らんでいます。
今年1月から3月の第4四半期でも低利回りの資産の売却を進めるものの、2024年度通期では最終赤字がおよそ1兆9000億円になる見通しです。
この赤字の責任を取って奥和登理事長は来月末に退任し、4月に北林太郎常務が昇格します。
低利回りの資産を売却したことなどで、2025年度は300億円から700億円の最終黒字を確保できる見通しだとしています。