がん患者らの団体からは総理の決断を評価する一方で、「丁寧な議論のためには秋まででは足りないのではないか」などの懸念の声が上がりました。
全国がん患者団体連合会 轟浩美理事 「秋にというのが非常に短い期間なのではないかと思ったので、この期間での審議が本当に丁寧なものなのかということに関しては戸惑っている」
全国がん患者団体連合会 天野慎介理事長 「(これまでの案は)厚生労働省の審議会で審議され、1カ月程度の短期間で、不十分なプロセスでそのまま追認され出てきている。万が一、そういうプロセスを再度、踏襲するなら意味がない」
総理との面会後の会見で、がん患者らの団体は「総理の決断で引き上げを見送ってもらったことは大変評価したい」と話しました。
そのうえで、「患者団体を入れたうえで形式的な議論でなく、データに基づいた丁寧な議論をしてほしい」としています。