千葉県市原市の当時86歳の女性が去年7月から10月にかけて高知県警を名乗る男らに金塊7.4キロ、1億円相当をだまし取られました。警察は詐欺事件として捜査しています。
警察によりますと、去年7月、市原市に住む当時86歳の女性宅にインターネットホットラインセンターの職員と名乗る男から「あなた名義のカードが盗まれた。ブランドショップで使用されていて、捜査する必要がある」と、捜査はラインで行うと連絡がありました。
その後、高知県警の警察官を名乗る男からラインで「犯人を捕まえるためにお金回りを調べる必要がある」「守秘義務があるので家族や友人には言わないで下さい」「銀行のお金のお札の番号を調べるために金を購入して下さい」などと指示されるままに東京都内の貴金属店で金塊を購入し、去年7月から10月11日にかけて3回にわたって、購入した金塊7.4キロ、1億円相当をだまし取られました。
男は「金は特捜の人が取りに行くが、あなたと接触したくないので玄関に置いて下さい」と指示していました。
最後に金塊をだまし取られた10月11日以降、男らとラインで連絡が取れなくなったことから、女性が息子に相談して事件が発覚しました。
警察は特殊詐欺グループの組織的な犯行とみて捜査を進めています。