年末年始の事故0へ。現在、3つの大規模な工事が進んでいる高松駅周辺で、香川労働局が事故を防止するためのパトロールを行いました。
普段の作業に加え大掃除や機械の点検などで忙しくなる年末年始に事故が起こらないよう、香川労働局が毎年この時期に行っています。
職員らは建設現場で安全基準が守られているかどうかや、安心して働ける環境が保たれているかなどについて工事現場で働いている人から聞き取りました。
今回パトロールを行ったのは高松駅にほど近い「サンポートエリア」の3つの工事現場です。
JR高松駅の北側では商業施設が入る4階建ての「高松駅ビル」。JR高松駅の北西には徳島文理大学の「高松駅キャンパス」。そして海側のエリアには新しい県立体育館が建設中です。この3つの施設はいずれも2022年の春から工事が始まりました。
工事の進捗は、高松駅ビルが30%、徳島文理大学の高松駅キャンパスが13%、新県立体育館が20%です。いまのところ目立った遅れなどはないということです。
香川労働局によると香川県で2022年、11月までに死亡者が出た労災事故は6件発生しています。そのうち2件が建築工事現場です。
(香川労働局/松瀬貴裕 局長)
「建設現場というのは非常に危険と隣り合わせの現場でございますので、ほかの現場に比べても、なお一層の安全意識を高めてもらう必要がある。サンポートというのは高松市民の経済活動のある意味中心。経済活動とうまく折り合いをつけながら、(工事を)進めていただく必要があるかなと」