中東情勢の悪化で医療現場で懸念が広がっています。病院では医療資材の価格高騰や不足が課題になりそうです。
(岡山協立病院 看護師/岩本雅子さん)
「点滴の混注(注射薬の混合)と患者さんの処置に入ってる時とラテックスアレルギーが透明の(手袋)にはあったりするので、ラベンダーニトリル(手袋)を使うようにしています。手袋の使用制限はそれぞれでかけていっている感じです」
岡山市中区の岡山協立病院では中東情勢悪化の影響で今後、医療資材が不足するのではないかと懸念しています。
(松木梨菜リポート)
「こちらは医療資材を置いている倉庫の一つです。手袋やエプロンなど、約2ヵ月分の在庫が置かれています」
医療資材のほとんどにプラスチックなど石油由来のものが使われていて、手袋もその一つ。
感染対策に不可欠なため、こちらでは1日に約1万枚を使いますが、今後の納品についてはメーカーから通知があったそうです。
(岡山協立病院 事務長室/中村友樹さん)
「いつ(出荷が)止まるか分からないという話はいただいております。ほかの医療機関に聞き取りを行っていても、手袋とかが入らなくなってきた話も、うかがっております。必要な物品がないと日常的な医療が提供できなくなる部分があると思います」
病院によりますと、医療資材については、中東情勢の悪化などにより値上げも行われ、その数はすでに50品目に上ります。
(岡山協立病院 事務長室/中村友樹さん)
「(4月)1日からも値上げの連絡もいただいておりますので、経営を圧迫してくるところには変わりないと思います」
石油由来の医療資材には、医療エプロンや手袋、注射器やカテーテルなどがあり、こうした資材の価格は今後上がるのではないかと見られています。また、原油高により、在宅医療の現場では車の燃料代がかさむことが予想されます。
医療機関の収入面についてです。医療機関に支払われる「診療報酬」は2年に1度、国が改定しています。2026年6月の改定では全体で2.22%引き上げとなりますが、岡山協立病院では中東情勢悪化の影響による値上げもあり、経営を圧迫する医療提供体制に影響が出ないよう対応する必要があるとしています。