最新の防犯対策がされた高級車に穴が開けられていました。一体、何のためなのか。防犯カメラに窃盗グループの驚きの手口が映っていました。
手入れされた車が並ぶ中古車販売店。帽子とマスクで顔を隠した2人に狙われたのは白の高級車でした。
1人が助手席側のドアに器具のようなものを押し当てているように見えます。作業を続けて約10分。2人は突然、立ち上がって立ち去りました。
実はこの時、店の前を車で通り掛かった客が異変に気付き、警察に通報しました。周辺を走りながら様子をうかがっていたところ、犯行グループがそれに気付いたとみられます。
盗難を免れた車。しかし、助手席のドアには大きな穴が…。
G-STYLE ゴンサルベス アンドレ社長 「ドアをはさみか何かでちぎられて、中の配線も切られた」
今回、狙われた車は「CANインベーダー」と呼ばれる手口での盗難を防ぐために配線の場所を変更するなどの対策がされた“最新の車種”でした。
犯行グループは、どうやって盗み出そうとしたのでしょうか。
G-STYLE ゴンサルベス アンドレ社長 「(音が)周りに響いて気付かれるといけないので、はさみで音を出さずに切っているのが手なれている」
次々と出てくる新たな手口。対策はあるのでしょうか…。
愛知県警 生活安全総務課 山田幸司警部 「自動車窃盗組織が悪質、巧妙化している。メーカーに相談してもらうことで車のセキュリティーのアップグレード商品を提供していることもある。それに合わせて複数の防犯対策をお願いしている」
車のハンドルロックの設置や警報機の搭載なども有効だといいます。