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【解説】3回感染の可能性も…インフルエンザ感染拡大で学級閉鎖相次ぐ 専門家「基本的な感染症対策を」

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 インフルエンザの感染者が増え、小中学校などでは学級閉鎖が相次いでいます。岡山県でのインフルエンザの感染者を年齢別でみると、4分の3近くを14歳以下が占めていて、子どもたちの間で流行しているのが分かります。
 こうした状況によって、今後の学校生活にも影響が出る可能性があります。

感染拡大で学校行事に影響も…

(岡山大学教育学部付属小学校/小林紀彦 副校長)
「感染が出てきたのは10月に入ってから少しずつ増え始めて、学級閉鎖も10月中頃から出始めています。コロナほとんど出てないんです。その代わり、インフルエンザがかなり増えていて、一気にここのところ増えたので」

 岡山市中区の岡山大学教育学部付属小学校では、先週は2つのクラスが学級閉鎖になりました。今週も5人以上休んでいるクラスが複数あります。

(岡山大学教育学部付属小学校/小林紀彦 副校長)
「本校でいうと、(クラスで)10名前後欠席が出たときに、欠席の理由等を考えながら校医さんに相談して学級閉鎖を決めています」

(松木梨菜リポート)
「こちらのクラスでは、半数ほどの児童がマスクをしています」

 6日、こちらのクラスでは8人が欠席していました。小学校は、感染状況をみながら感染対策を呼び掛けています。

(岡山大学教育学部付属小学校/小林紀彦 副校長)
「感染も心配な子どもたちがいるので、心配ならマスクをしておいた方がいいよってことで、(マスクを)持ってない子には保健室からマスクを渡したりってことも行っています。感染が増えてるクラスには『黙って食べようね』ってことで、その時期だけは黙食を呼び掛けて取り組んでいます」

 また、学校行事にも影響が出るかもしれません。こちらの学校では11月29日に5・6年生による合同音楽会を予定していますが……。

(岡山大学教育学部付属小学校/小林紀彦 副校長)
「歌を歌ったり、みんなで合奏したりっていうことになるので、欠席の状況等によっては延期等の措置も考えざるを得ないと考えてます」

感染のピークは? 「3回」感染する可能性も

 今シーズンの感染拡大について、川崎医科大学の中野貴司教授は……。

(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「3年間コロナのことで社会でインフルエンザの流行がなかったので、インフルエンザに免疫を持たない人が子どもも大人も増えてきているので、余計うつりやすくなっている可能性はあると思います。どれぐらいの流行規模になるかは予測がつかないので、警戒は大切だと思っています」

 インフルエンザと新型コロナの感染者数を比べてみると、秋以降、コロナは減少傾向ですが、インフルエンザは増加傾向なのが分かります。

 岡山県は、2009年に次いで2番目に早い10月5日に、香川県は過去最も早い10月27日に、「注意報」を発令しました。

 2009年と2023年の岡山県の感染状況を比べてみます。
 2023年は9月から高い状態で、ここ最近は2009年と同じぐらいで推移しています。中野教授は年末年始が感染のピークになると予測しています。

 今シーズンは、例年より早い流行となる中、中野教授が懸念しているのは「3回感染する可能性」です。

(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「オーストラリアで数カ月前に流行していたAH1も検出されていますし、昨シーズンから流行しているAH3も流行しています」

 中野教授によると現在、流行の中心はA型のうち「AH1」と香港型と呼ばれる「AH3」の2種類です。さらに、今後は「B型」の流行にも警戒が必要です。

(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「近年は、Aが流行した後にBが流行するシーズンもあったので、A2つとBということで考えれば、3回ということもないとは言えないと思います」

ワクチン接種 今季すでに感染した人は?

 中野教授は、手洗い・うがいに加え、人混みを避けることやマスクの着用など、基本的な感染症対策が大切だと呼び掛けています。

 これに加え、10月に始まったインフルエンザのワクチン接種も検討してほしいとしています。

 インフルエンザのワクチンは、国立感染症研究所などがそのシーズンに流行する株を予測し、それを基に国内のメーカーが製造しています。

 今シーズンのワクチンは、今流行しているA型の2つの系統とB型の2つの系統の株に対応しています。

(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「諸外国ですでに流行から一定期間が経っている国のワクチンの効果の検討を見ていると、流行している株に合っていて予防の有効率も高いというデータが報告されています」

 今シーズンすでに感染したという人は、どうすればいいのでしょうか。

(川崎医科大学/中野貴司 教授)
「インフルエンザウイルスは複数あります。同じインフルエンザでも、違うタイプにかかることはあると思いますので、他のタイプを予防する意味では、ワクチンを接種する意義はあると思います。病気が治って2週間前後してれば、大丈夫だと思います」

 今は子どもたちの間の流行が中心ですが、高齢者への感染も懸念されています。中野教授は、高齢者にとってインフルエンザは新型コロナと同様に命を奪うこともある感染症だとして注意を呼び掛けています。

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