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ドイツ連邦議会 ロシアの脅威念頭に国防費を大幅増額のための憲法改正案を可決

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 ドイツの下院にあたる連邦議会は、国防費などの増額のために財政規律を緩和する憲法改正案を可決しました。今後、上院にあたる連邦参議院の承認を経て、正式に成立する見通しです。

 ドイツ連邦議会は18日、国防費などを大幅に増額するため、財政規律を緩和する憲法改正案を、3分の2以上の賛成(賛成513反対207)で可決しました。

 この法案は、ロシアの脅威を念頭に、ドイツとヨーロッパの安全保障を強化するため、先月の総選挙で勝利したキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)の党首で、新首相への就任が確実視されているメルツ氏が主導しました。

 これまでは、憲法で、財政赤字をGDPの0.35%未満に抑える「債務ブレーキ」が定められていましたが、改正案では、GDPの1%を超える国防費が「債務ブレーキ」の対象から外れます。

 また、インンフラ整備や気候変動対策のために、5000億ユーロの特別基金の創設も盛り込んでいます。

 21日の連邦参議院(上院)の承認を経て、正式に成立する見通しです。

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